髪型の写真について問い合わせ!?速攻動画でお答えします!

おはようございます。
ヘアデザイナーの空(くう)です。
先日お電話でネットに掲載している髪型についてのこんな質問がありました。
「どうしてこの髪型にしたんですか?」
といくつかの髪型の写真を見ながらの質問だったようです。
電話応対した受付のスタッフから聞いた話ですが、Googleマイビジネスに掲載している写真についてのご質問だったようです。

私は今年で42年間美容師をしていますが、髪型について「どうやって髪型を作るのか?」という問題と、「どうしてこういう髪型を作ったのか?」についての二通りのことを考えてみますと、お客様にとって重要なことは後者ではないかと思います。
「どうやって切るのか?」は美容師の問題であってお客様にはあまり関係ないかも知れません。
また切り方については説明も難しく、電話応対で答えられるようなものではないかと思います。
後者の「なぜこのような髪型にしたのか?」についてはお客様に直接関係することだと思うわけです。
お客様の要望や希望のイメージや髪についての悩みやライフスタイルなどさまざまな要素によって髪型は決定されるべきですが、この部分が抜けて、単純に「今の流行りだから」や「似合いそうだから」という理由だけで髪型を決めたとすると、お客様の髪質や悩みや希望のイメージは関係なくなります。
かく言う私も若い時には、座ったお客様を「流行りの髪型」に自動的にしていた経験があります。
そう言う時って正直言って「流行りの髪型をお客様で練習している」そう言う感じでした。
当時のお客様には誠に申し訳なかったと思っています。
そういうように美容師のスキルを磨くために同じ髪型を繰り返ししていた時期がありました。
もちろん「流行りの髪型にしてください!」という要望であれば問題ないかも知れませんが、42年間の美容師歴で「流行りの髪型にしたい」というお客様の方がニーズとして少なかったように記憶していますので、逆に言うと多くのお客様は自分に似合う髪型を探している」とも言えるのではないでしょうか?
自分に似合う髪型?というとピンと来ない方もいますが、自分のコンプレックスを解決する髪型と言えばわかるような気もしますね。
昨日YouTubeにアップした動画もこの「髪に関する悩み、骨格に関する悩み解決」と関係しています。
「絶壁頭」って聞いたことありますか?
骨格の悩みに相当しますよね?
頭頂部の両サイドの骨が出ていて、正面からは四角い頭に見えるような場合や、横顔からは後頭部の位置が低いために絶壁のようなシルエットに見えてしまうと場合にこの言葉「絶壁頭」を使うことが多いと思います。
以下の動画で詳しく説明していますのでお時間ある方は参考にしてください。
慣れない動画収録で思いの外、収録時間が長くなってしまって続きとしてパート2に分けてアップしてみました。
パート2では骨格補正の続きから、癖毛の方の髪型について話しました。
私の場合は縮毛矯正よりも癖毛を生かすパターンが多いのですが、癖毛を否定する縮毛矯正に対して、癖毛を肯定するのはカットです。
カットで癖を生かすようにどうやって切るのか?
それは冒頭の話に戻ってしまいますが、どうやって切るかよりも、「どうやって切れば癖毛を生かすことが出来るのか?」と考え続けることがとても大事です。
そのための前提として、お客様の髪質をちゃんと観察すること、そのためにはシャンプー後に手ぐしだけで乾かして、癖の出方やボリュームの出方などの特徴を観察することが大事です。
また癖毛を生かすシャンプーと言うものも存在します。

妻は癖毛で長年縮毛矯正をかけ続けていましたが、現在はこのシャンプーで癖毛を生かすことができるようになったと話しています。
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どうやったら癖毛を生かすことができるのかの答えについては、お客様の要望に対して素直な心で傾聴することで見えなかったものが見えてくる事があります。
癖毛を生かすカットについての詳細は別の動画で説明してみました。
こちらもお時間ある方は合わせて観てくださいね。
YouTubeで癖毛を生かすためのヘアカットについて解説したものです。
髪型についての動画解説していて困ったことに、説明しなければならないことがあり過ぎてついつい時間オーバーしてしまう欠点があります。
妻には5分くらいの方が視聴者が観やすいんじゃない!?
と言われてしまうのですが、編集していても5分じゃ収まらないし、途中で動画を編集して切るのも繋がりとして不自然なので結局10分以上の動画になってしまいました。
パート3は「くびれスタイルにセニングは不要」と言うやや美容師に向けたメッセージになってしまったかも知れません。
お客様目線でもくびれスタイルをオーダーする時の参考になるかも!?
絶壁頭を美しい横顔シルエットに見せるための考え方やカット技法とくびれのシルエットは共通のコンセプトであったりします。
つまり後頭部のボリュームを上げるためにくびれを作る必要があった。
と言うことでもあるわけです。
「なぜこの髪型にしたんですか?」
と言う問い合わせに対しての答えは少し複雑で長くなっているかも知れませんが、髪型一つにも様々な背景があり、そこに至るまでの様々なプロセスがあることは確かです。
どちらにしてもお客様の心を反映したものでなければ価値のある髪型にはなりませんので、お客様が感動したり、喜んだりして頂けることこそがもっとも重要だと思います。
お客様が喜んでお金を払って帰って頂くためにも、「切り方」より「切る動機」をしっかりと確認した上で、「切り方」の探求や研究をするべきだと思っています。
そうした美容師の動機に合ったカット技法が生まれてきますし、方法が見つかっていくのでは無いでしょうか?
そうは言っても私自身何十年も美容師をしていても、未だに難しいと感じることは多々あります。
技術や知識が足りていないと思うことも多々あります。
そうした中で、答えを探している時に他の美容師や医師などの「YouTube先生」で学ぶことが多いため、私自身も誰かの役になつようなYouTube還元が出来ればいいなと思って動画を公開することにしました。
きっけは1本の電話から始まったわけですが、1人が疑問に思うと言うことはもっと多くの方が疑問に感じているのかも知れないと考えたことも動画制作の動機となりました。
くびれにセニングは不要!?と言うタイトルはやや美容師向けなのかも知れないですね!?
セニングとはギザギザの刃が付いた削ぎバサミです。

色々なYouTubeを見ていると削ぎバサミを使う方やレザーカットをする方が多いように思います。
極端に言うと道具についてはどうでも良いのですが、経験上セニングよりも束感を重視するならハサミだけでシルエットを作る方が綺麗だよっていう美容師に向けたメッセージです。
時間効率はセニングの方が良いかも知れませんので、束感はワックスやスタイリング剤で出すという場合はセニングもありだと思います。
しかし多くのお客様はワックスをたくさんつけることを好んでいないように見受けられるため、スタイリングなしでも束感を出すためにカットについて話しました。
多くのお客様が束間を好むのは立体的な表現になるからでは無いでしょうか?
逆に面で表現するボブなどには束感は要らない場合もあります。
平面的な髪の質感を好むのか?
立体的な髪の質感を好むのか?
によって美容師の表現の方法も変化します。
それでは今日はこの辺りで終わります。
最後までお付き合い下さり誠にありがとうございました。
いつかサロンでお会いできることを楽しみにしています。
