いくつかのビフォー&アフターの事例をご紹介します

皆様おはようございます。
最近は3時ごろ起床して、5時に出勤する毎日が続いています。
サロンは9時からなので4時間前に仕事の準備に取り掛かっていることになります。
掃除したり、ラジオ体操したり、ヘアメークしたり、こうしてブログを書いたりしています。
さて本題です。
ビフォー&アフターとは使用前と使用後と言う意味ですが、カットやカラーやパーマの前の写真と施術後の写真を比較すると意外な変化や発見をします。
私自身もカットし終わる頃には、来店時の印象が既に薄れていますので、写真に残すことで自分の行った施術を再認識します。
客観的に物事を捉えて検証する作業はとても重要ですよね!?
では一つ目の事例を見てみましょう。

左側が来店時のヘアスタイルです。
縮毛矯正を長年経験されている方で、縮毛矯正をかけるかどうか悩んでいました。
シャンプーする前にはどの程度の癖毛かはよくわかりませんがシャンプー後に、乾かしてから彫刻カットしてカラーに入りました。
カラーも明るいアルカリで染めるか、白髪だけを和漢彩染で染めるかお客様と一緒にしばし迷いましたが、今回は和漢彩染で白髪だけを染めることにしました。
和漢彩染はアルカリ剤不使用、オキシドール不使用(ブリーチ剤不使用)の自然派の白髪染めです。
なので半年など和漢彩染だけで染めると、白髪はカバーできますが、根本から黒い地毛が目立ってきます。(おしゃれ染をしている場合)
数ヶ月後に黒い地毛が目立ち始めて、そろそろ明るくしたいな〜なんて気持ちになった場合だけアルカリカラーをするとアルカリを髪に入れる頻度がかなり軽減できます。
例えば、毎月白髪染めをアルカリカラーでしている場合、1年間で12回、10年で120回アルカリ剤やオキシドールを頭皮につけて頭皮を強力な活性酸素で老化させています。
頭皮や髪のダメージは染色回数に比例しますし、アルカリ濃度やオキシドール濃度とも比例しています。
しかし今回のように毎月和漢彩染やヘナなどのアルカリレス・ブリーチレスの白髪染めをして、半年に一回だけ地肌につかないように最善のカラー技法でアルカリカラーをした場合、1年で2回、10年で20回アルカリカラーをすることになります。
しかも、頭皮にアルカリやオキシドールを付着させない当店独自の特殊技術でアルカリカラーを使用したら頭皮を老化させないでカラーリングできますので、頭皮の老化は0です。
髪は角化した細胞で、死んだ細胞です。
だから髪が傷んでも痛く無いですよね?
排泄された細胞ですので、最悪ダメージがあってもカットすれば生え変わりますが、頭皮は皮膚器官ですので、内臓と同じように重要な代謝機能が働いている場所です。
オキシドールは過酸化水素水と言われる物質で過酸化=強力な活性酸素=強力な老化促進物質と言うことです。
白髪をアルカリカラーで染めて見た目は若返りますが、頭皮は過酸化して老化しているという矛盾が起きてしまいます。
話が長くなりましたが、そう言うことで今回はアルカリカラーをお休みして和漢彩染で気になる白髪染めをしました。
見た目も若返り、24種類の和漢エキスで頭皮も若返ります。
ぜひ一度、和漢彩染を体験してみてください。
では次の事例です。

こちらのお客様は骨格の補正をメインテーマとしました。
カウンセリングで引き出されたお悩みは後頭部の骨格でした。
第三者にはあまり気にならないことでも案外ご本人にとって深刻なコンプレックスであることも多いのではないでしょうか?
かく言う私も色々と思い当たるコンプレックスがありましたからその気持ちよくわかります。
後頭部の高さを表現する場合は、ロングスタイルは難しいです。
なぜならくびれが出しにくいからです。
左のビフォーを見ていただくとわかりやすいのですが、首のシルエットが埋まっていて後頭部を高く見せるのは困難であることが明白です。
そこでバッサリとイメージチェンジすることをお勧めしました。
顎ラインのボブですが、ボブスタイルは横顔からのシルエットに2種類あります。
一つは、ワンレングスです。
前髪もトップの髪も襟足も同じ位置でカットしますので一つの長さ(レングス)となります。
髪型を面で捉えるデザインですので、平面的に表現されたものであると言えるでしょう。
襟足にくびれを作ることで、後頭部を高く見せるグラデーションボブ=グラボブが対照的です。
今回は通称グラボブを提案し、この写真のようになりました。
カットはデザインの凹みを演出する技術ですが、それだけではシルエットが出せない場合は、パーマやブローを用います。
今回はパーマをかけないのでブローで後頭部に丸みを出しました。
ロールブラシで根本を立ち上げるようにして中間に丸みを出します。
このシルエットをさらにデフォルメする為にはパーマを後頭部だけにかける方法も有効的です。
ヘアスタイルは濡れた髪、つまりシャンプー直後にドライヤーで根本の立ち上がりを作りことから始まります。
根本のスタイリングをやらずにしばらく時間をおくと根本は体温で自然に乾いてしまいますので、その後にいくらブローしたりスタイリング剤などを使用しても効果は限定的です。
後頭部もそうですが、トップやサイドの立ち上がりが欲しい場合は、シャンプー直後にハンドドライで根本を意識しながら毛流に逆らうように乾かすことが効果的です。
トップの場合は毛流はほとんどの方が真上に向かっているので、ご自身が逆さまになって根本を乾かすとトップの立ち上がりができるようになります。
つまりトップは毛流通りに乾かし、サイドは毛流れに逆らって乾かすことが良いかと思います。

さて最後のお客様はマニッシュなアシンメトリーボブです。
シンメトリーが左右対称なので、アシンメトリーは左右が不対象という意味ですね。
左右が不対象とは、この方の場合は左側を大きく刈り上げて、ボリュームが左から右に流れるようにデザインされたものです。
右サイドは刈り上げしないでトップ右側も長めにカットします。
カラーは退色して毛先は金髪になっていたので、アッシュ系に紫を10%程度混ぜてカラーリングしました。
どうしてアッシュ系にしたのかは、冬色=寒色系というイメージです。
1月末でとても寒い季節であったので、季節に合わせてアッシュ=グレーを選びました。
バイオレットを10%入れる意味は、カラーには補色という概念があります。
補色とは反対側の色ということです。

上図の色相環に赤いラインが入っています。
黄色の反対側に青色が見えています。
紫が隣の色です。
黄色と青が補色同士の関係性なので青を使いますが、人間の髪の場合は紙に色を入れるのとは大きく異なり、メラニン色素が関わっているため、真っ白い髪では無い場合、メラニン色素がどの程度残留しているか?で色素の入れ方が違ってきます。
薄い黄色をペールイエローと言いますが、人のメラニン色素は完全に抜けた状態でペールイエローです。
この方の毛先はペールイエローの金髪なので赤を足してカフェラテ系に振っていく必要があります。
そこで黄色を否定する青を少々と、カフェラテ系に仕上げるための赤を少々入れるので紫10%となりました。
アッシュ系はトーンの高いものを選んで明度を上げました。
少し専門的な話が多くて退屈だったかな?
それではいつかサロンでお会いできることを楽しみにしています。